ギフトとしていちごを贈ろうと考えているが、種類がありすぎてどのいちごにすればいいのか悩んでいる方も多いと思います。
そこでこの記事では、いちごソムリエが贈答用におすすめのいちごをランキング方式で10個ご紹介します。
おすすめだけでなく、いちごを選ぶときに喜ばれるポイントや贈る際の注意点なども解説しているので、ぜひ最後まで見てください。
贈答用のいちごを選ぶときに喜ばれるポイント
ここでは、贈答用のいちごを選ぶときのポイントを5つご紹介します。
いちごの知名度が高い
贈答用のいちごを選ぶときは、日本人なら誰でも高級品だと知っている品種にしましょう。
なぜなら、せっかく贈答用のいちごを贈っても、受け取った人が知らない品種だった場合「このいちごって美味しいのかな?」と疑問を抱き、喜びが半減してしまう可能性があるからです。
たとえば、「あまおう」が有名なブランドいちごの一例です。
あまおうは全国的に有名であり、奥深い甘さが高級感を漂わせてくれます。
誰もが高級ないちごと認識しているため、受け取る側も喜んでくれるはずです。
いちごの見た目で驚く
贈答用のいちごには、白いちご、大粒のもの、桐の箱に入っているものなど、見た目で驚くものがあります。
見た目にインパクトがあるため、仮にいちごの味にバラツキが出ていてあまり美味しくなかったとしても、受け取る側に満足感を与えられます。
いちごも生き物なので、どうしても当たり外れがあり、とくに気温が高くなる春は冬よりも品質が落ちやすいです。
そのため、普段見かけない見た目のいちごを贈ることで、仮にいちごの味がいまいちだったとしても、相手に好印象を与えることができます。
いちごの味で驚く
いつも食べるいちごとは違う味のするいちごを贈ってみましょう。
例えば、「桃薫(とうくん)」といういちごの品種があります。
桃薫は、その名の通りモモに似た芳醇な香りがし、見た目も淡い桃白色です。
甘みと酸味はやや控えめなのですが、果汁が溢れるほどジューシーで、桃のような官能的な香りがふんわりと口に残ります。
箱を開けると広がる桃のような香りと、見た目が美しいことから贈答用のいちごとしてとても人気が高いです。
いちごの価格で驚く
贈答用の高級なものの中で、1粒で5万円するいちごがあります。
「美人姫」といういちごは、1粒あたりの重さが70gにもなる品種です。
一般的ないちご1粒が約20g〜30gであるため、非常に大粒ないちごであることがわかりますね。
また、美人姫は糖度が高いだけでなく見た目も宝石のように美しく、1シーズンで700粒ほどしか収穫されていません。
そのため、お祝い事で贈られる事が多い貴重ないちごです。
いちごの情報で驚く
以下のような特徴をもついちごは、贈答用として贈ると非常に喜ばれます。
- 希少性がある
- ストーリー性がある
- メッセージ性がある
例えば、東日本大震災からの復興の象徴として「ミガキイチゴ」といういちごがあります。
被災した宮城県山元町で生まれ育った方が、被災したふるさとのいちご栽培を絶やしたくないという想いから作ったブランドです。
「とちおとめ」「よつぼし」「ハナミガキ」の3種類のいちごの中で、熟度、糖度、果形、重量などすべての項目の基準をクリアしたものだけを「ミガキイチゴ」と呼びます。
ミガキイチゴの中でも最高級にあたるプラチナになれるのは、500粒に1粒といわれています。
このように、いちごに込められた背景の情報を知るだけでも、受け取る側は特別ないちごだと感じることができるでしょう。
贈答用のいちごを贈る時の注意点
ここでは、贈答用のいちごを贈る時の注意点を3つ解説します。
せっかくの贈り物であるため、失敗のないよう確認しておきましょう。
相手がいちご好きか?
贈る相手に喜んでもらうために贈るので、相手がいちご好きであるか確認しておきましょう。
9割以上の人がいちごが好きですが、まれに苦手という人がいます。
とくに女性や子どもはいちご好きな人が多いですが、男性は甘いものが食べられないという人がいるので注意してください。
いちごを受け取れるか?
いちごは生もので痛みやすいため、相手が家にいて受け取れるかはとても重要です。
贈り物を受け取る側が、旅行や出張などで長期間家を空けている可能性もあるからです。
また、通販サイトによっては日付指定ができないことがあるため、できれば日付指定できるお店を利用しましょう。
仮に日付指定できない通販サイトを利用した場合は、相手にその旨を伝えておくのがおすすめです。
時期は冬がおすすめ
いちごを贈り物として贈るなら、時期は冬がおすすめです。
なぜなら、いちごは気温が低いほうが甘くて大粒になるからです。
いちごは花房の1本目と2本目が大粒になり、このいちごを収穫できるのが12月〜2月となります。
春にいちごを贈る場合は粒が小さくなりやすいため、できる限り高品質ないちごを探しましょう。
いちごの贈答用の価格のポイント
ここでは、贈答用のいちごを贈る際の価格のポイントを3つ解説しています。
相場がわからず悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
贈答の用途を相場から決める
結婚祝いやお歳暮、お中元、内祝いの相場を調べて値段を決めましょう。
また、相手との関係性も、贈り物の相場を決める上で考慮すべき大切なポイントの1つです。
値段が安すぎると失礼にあたり、高すぎても気を遣わせてしまいます。
贈答の用途と相手との関係性を考慮して、慎重に決めましょう。
送料やラッピング、のし、ギフトカードなども調べる
いちごを贈るときは、送料はいくらかかるか、クール便に対応しているかを確認しておきましょう。
とくにいちごは痛みやすい果物であるため、冬なら常温でもいいかもしれませんが、春に贈るならクール便がおすすめです。
また、注文する通販サイトがラッピングやのし、ギフトカードをつけてくれるのかも重要なポイントです。
ギフト用に無料でつけてくれるお店もありますが、通販サイトによっては追加料金がかかる場合もあるので注意してください。
迷ったら高いものを
いちごを贈る際に値段で迷ったら、高いものにしましょう。
なぜなら、一般的ないちごならスーパーなどでも購入できるからです。
せっかくの贈り物であるため、贈答用なら高いもののほうが、いちご本体はもちろん包装や梱包にも特別感があります。
そのため、安いいちごか高いいちごかで迷ったら、高いいちごを選ぶことをおすすめします。
いちごソムリエのおすすめランキング
ここからはいちごソムリエの宮崎さんがおすすめする、贈答用いちごランキングベスト10をご紹介します。
宮崎 大輔
いちごソムリエ
株式会社イチゴテック 代表取締役
信州大学農学部でイチゴの研究を始め、大学院でイチゴの研究で修士号を取得。2013年から農業指導を始め、2019年にイチゴに特化した事業を行う(株)イチゴテックを設立
10位 真紅の美鈴(黒いちご)
いちごソムリエがおすすめする贈答用ギフトいちごランキング10位は、真紅の美鈴です。
真紅の美鈴は、別名「黒いちご」と呼ばれています。
日本で生産者が限られており、希少ないちごの品種の1つです。
真紅の美鈴の見た目が黒い理由は、アントシアニンの含有量が多いからです。
一般的ないちごの赤い色はアントシアニンという色素によるもので、真紅の美鈴はこのアントシアニンが他のいちごの品種より豊富に含まれています。
見た目が黒いというインパクトがあるため、受け取った人も喜んでくれるはずです!
9位 桃薫(とうくん)
いちごソムリエがおすすめする贈答用ギフトいちごランキング9位は、桃薫(とうくん)です。
桃薫は、大粒で見た目がピンク色であるため、かなりインパクトのあるいちごです。
香りはココナッツや桃のような香りがし、味もジューシーで甘みがあります。
いい意味で、まるでいちごではない果物であり、もはや「桃薫」という独立した名の果物といっても過言ではありません。
相手が感動することは間違いないでしょう。
ただし、当たり外れが大きく、味が悪いものはとてもまずいです。
そのため、信頼できるお店から買うことをおすすめします。
桃薫を買うなら、時期は2月がおすすめです!
8位 さくらももいちご(徳島県限定)
いちごソムリエがおすすめする贈答用ギフトいちごランキング8位は、さくらももいちごです。
さくらももいちごは、徳島県佐那河内村の数軒の農家でしか栽培されていないとても貴重ないちごの品種です。
摘果して実をつける数を減らすため、その分栄養が集中し、甘くて美味しく、大粒のいちごができます。
関西圏で販売されている人気の高級ブランドいちごとなっており、関西以外では購入するのは難しいです。
味もとても美味しいです!ネット通販で購入することをおすすめします。
7位 いちごさん(佐賀県限定)
いちごソムリエがおすすめする贈答用ギフトいちごランキング7位は、いちごさんです。
いちごさんは、佐賀県がさがほのかの後継品種として開発したいちごの品種です。
福岡県といえばあまおうが思い浮かぶように、「佐賀県といえばいちごさん」といわれるブランドを目指しています。
広告宣伝費を使ってブランディングに力を入れているため、近年になって知名度が急上昇しています。
九州に関係した人が贈る、もしくは受け取る場合はとくにおすすめのいちごです。
味も美味しく、ロゴマークもとてもかわいいです。知名度もあるので、貰う人も喜ぶこと間違いなし!
6位 あまりん(埼玉県限定)
いちごソムリエがおすすめする贈答用ギフトいちごランキング6位は、あまりんです。
あまりんは、埼玉県のオリジナル品種です。
とにかく甘いのが特徴のいちごで、練乳より甘いといっても過言ではないくらいの甘さがあります。
甘いいちごが好きという方に食べてもらいたかったら、ぜひあまりんを贈ってあげましょう。
いちごグランプリ1位にも輝いており、権威性も高いです。
ただし、生産量が少なく、贈答用の販売もまだ少ないです!通販での購入をおすすめします。
5位 クイーンストロベリー(千疋屋総本店)
いちごソムリエがおすすめする贈答用ギフトいちごランキング5位は、クイーンストロベリーです。
クイーンストロベリーは、果物の老舗店として有名な千疋屋総本店が販売する高級ブランドいちごです。
味は甘酸っぱくて美味しいです。
甘みだけでなく、とくに酸味がしっかりとあるため、とても濃厚な味がします。
実際にクイーンストロベリーの産地に行ったことがあります!甘いだけのいちごが好きではない方にぴったりです。
4位 博多あまおう(福岡県限定)
いちごソムリエがおすすめする贈答用ギフトいちごランキング4位は、博多あまおうです。
博多あまおうは、福岡県JAが販売するブランドいちごです。
日本で一番有名な高級いちごといっても過言ではないでしょう。
そのため、知名度は抜群であり、生産量も多いので絶対に購入できます。
贈答用の種類も豊富で、受け取った相手も必ず知っているので喜んでくれること間違いなしです!
3位 1粒パックのいちご
いちごソムリエがおすすめする贈答用ギフトいちごランキング3位は、1粒パックのいちごです。
最近では、贈答用に高級いちごを1粒売りしている商品もあります。
いちごの品種はさまざまで、包装の種類もプラスチックパックや桐の箱、化粧箱など豊富です。
サイズは大きいもので50g以上するいちごもあり、特別感が相手に必ず伝わります。
迷ったら、中サイズのいちごを20粒あげるよりも、巨大なプレミアムいちごを1粒贈ることをおすすめします。
ただし、あげる相手が2名以上だと贈れないというデメリットが…!でも、特別感はどのいちごの贈り物よりも大きいです!
2位 白いちご
いちごソムリエがおすすめする贈答用ギフトいちごランキング2位は、白いちごです。
普段なかなか見かけないためインパクトがあり、白いちごを食べたことがない人もいるので、喜んでくれるはずです。
白いちごの品種は10種類ほどありますが、どの品種を贈っても問題はありません。
なぜなら、普通の人は白いちごは白いちごとして考えているからです。
昔の白いちごはあまり美味しいとはいえませんでしたが、現在は品種改良が進んだので美味しいものもあります。
1位 いちごの紅白セット
いちごソムリエがおすすめする贈答用ギフトいちごランキング1位は、いちごの紅白セットです。
いちごの紅白セットは、赤いいちごと白いいちごがセットになって販売されています。
日本の文化では、紅白はおめでたい象徴です。
そのため、結婚祝いや出産祝い、入学祝い、誕生日などお祝い事に贈るのがおすすめです。
紅白いちごの品種はどの種類でも問題ありません!箱を開けた瞬間、赤と白のコントラストが映えてとても素敵ですよ。
最後に
この記事では、いちごソムリエ監修の贈答用ギフトにおすすめないちごランキングを10位までご紹介しました。
喜ばれるポイントを抑えるだけで、受け取り側の喜びは倍増すること間違いなしです。
「ギフトとしていちごを贈りたいが、選び方が分からない」という方は、ぜひいちごソムリエのおすすめを参考にしてこれだ!という一品を見つけてくださいね。