ブランドいちごは、美味しさだけでなく見た目の美しさや包装にもこだわっており、贈り物にも最適です。
そこでこの記事では、いちごソムリエが厳選したおすすめの人気のブランドいちごをランキング方式で10個ご紹介しています。
有名ないちご以外にも、希少性が高く非常に美味しいブランドいちごがあるので、ぜひ参考にしてください。
宮崎 大輔
いちごソムリエ
株式会社イチゴテック 代表取締役
信州大学農学部でイチゴの研究を始め、大学院でイチゴの研究で修士号を取得。2013年から農業指導を始め、2019年にイチゴに特化した事業を行う(株)イチゴテックを設立
ブランドいちごとは何か
いちごは、同じ品種でも栽培方法や栽培者が違うと味や大きさも変わります。
ブランドいちごは、品種や栽培方法、栽培する農家などの条件ごとに特別な名前が付けられて販売されるものです。
実際に、スーパーで大根は大根、キャベツはキャベツとして売られているのに、いちごが売られているときは「とちおとめ」「あまおう」といった品種名で販売されていますよね。
消費者も、品種によっていちごは味が違うことを分かっているからです。
他の品種と差別化され、それぞれのいちごが独自の個性を持っているといえます。
ブランドいちごの種類
ブランドいちごの種類は、以下のように分けることが可能です。
- 都道府県ごと
- 産地ごと
- 生産者ごと
- 栽培方法ごと
- 品種ごと
たとえば、都道府県のブランドいちごといえば福岡県のあまおうや埼玉県のあまりん、かおりんなどが挙げられます。
産地ごとのブランドいちごといえば、徳島県佐那河内村でしか販売されていないさくらももいちごがあります。
さくらももいちごは、全国で流通しているいちご年間収穫量の0.01%と、かなりプレミアムなブランドいちごです。
上記のように、ブランドいちごは多くの種類があり、他のいちごと差別化されています。
いちごソムリエ厳選のランキング
いちごソムリエとして、独断と偏見でランキングを選出しました。
いちごは季節ごとに味が変化するうえ、同じ品種や同じ生産者でも、1粒1粒の味が絶妙に異なります。
そのため、今からご紹介するランキングが絶対的なものではないことをご了承いただけますと幸いです。
ランキング10位のものが、1位よりも美味しい場合も十分にあります。
ただ、それでもいちごソムリエがおすすめするランキングをご紹介させてください!
10位 とちあいか(栃木県限定)
いちごソムリエがおすすめする人気ブランドいちご10位は、とちあいかです。
とちあいかは、いちご生産量1位である栃木県が、とちおとめやスカイベリーの後継品種として開発した品種です。
味は甘酸っぱくて美味しく、半分に切ると断面がハート型になります。
いちごの実はやや固めであるため、春の気温が高い時期でも傷みにくいという特徴があります。
値段も安めであり、これから日本中のスーパーで売られるようになっていくといわれているブランドいちごです。
日本でいちごといえばとちあいか、と言われる時代が来ます!
9位 博多あまおう(福岡県限定)
いちごソムリエがおすすめする人気ブランドいちご9位は、博多あまおうです。
高級いちごといえば、博多あまおうを思い浮かべる人が多いでしょう。
あまおうは「赤い、丸い、大きい、うまい」の頭文字をとって付けられた名前です。
福岡県のJAが商標登録し、ブランドの権利をもっています。
日本で最も有名なブランドいちごであり、ブランドいちごという概念を広めたのも、この博多あまおうです。
他のいちごよりやや値段が高めですが、日本中のスーパーで購入できます。
ブランドイメージを作った博多あまおうはすごいです! 香港などの海外でも人気のいちごです。
8位 桃薫(とうくん)
いちごソムリエがおすすめする人気ブランドいちご8位は、桃薫(とうくん)です。
桃薫は、いちごに野生種のいちごをかけ合わせて作られた品種です。
普通のいちごは倍数体が8倍体ですが、桃薫は10倍体であるのが特徴です。
見た目はピンク色をしており、ココナッツや桃のような甘い香りがします。
味も個性的でいちごというよりも、「桃薫」という名の果物といえるくらい独特な風味を楽しめます。
一般的ないちごとは全く異なる、非常に変わったブランドいちごです。
ただし、当たり外れが大きい!大きくて感動するほど美味しいものもあれば、その逆も…。
7位 いちごの紅白セット
いちごソムリエがおすすめする人気ブランドいちご7位は、いちごの紅白セットです。
最近では、赤いいちごと白いいちごのセット販売が増えてきました。
紅白いちごは食べ比べができるだけでなく、赤と白のコントラストが美しいので見た目も楽しめます。
日本では紅白はおめでたいことの象徴なので、お祝い事で贈り物としてプレゼントするととても喜ばれます。
いちごに興味がない人でも受け取ったら嬉しいはずですし、自分へのご褒美として食べるのもおすすめです。
ピンク色のいちごも含め、3色セットで売っていることもあります!
6位 美人姫
いちごソムリエがおすすめする人気ブランドいちご6位は、美人姫です。
美人姫は、岐阜県にある奥田農園のオリジナル品種です。
非常に値段が高いことで有名ないちごであり、1粒5万円ほどします。
値段が高いので買うのに勇気がいるとは思いますが、一生に一度は食べてほしいブランドいちごです。
特別なプレゼントにもぴったりですよ。
私も食べたことがありますが、大粒で、もちろんとても美味しかったです!いちご好きならぜひ食べましょう!
5位 ミガキイチゴ
いちごソムリエがおすすめする人気ブランドいちご5位は、ミガキイチゴです。
ミガキイチゴは、宮城県亘理町の株式会社GRAが栽培しているブランドいちごです。
品種は複数あり、「食べる宝石」というキャッチコピーにふさわしい見た目と味を満たしたいちごのみが「ミガキイチゴ」を名乗ることができます。
現在は、株式会社GRAの農園だけでなく、他の農園で採れたいちごでも基準さえ満たせばミガキイチゴを名乗ることが可能です。
東日本大震災からの復興のシンボル的な存在であり、東京などにいちごスイーツ専門店「いちびこ」も出店しています。
いちびこで、ミガキイチゴをふんだんに使ったケーキを食べるのもおすすめです!
4位 あまりん(埼玉県限定)
いちごソムリエがおすすめする人気ブランドいちご4位は、あまりんです。
あまりんは、埼玉県でしか栽培を許可されていない貴重な品種です。
同時期に育成されたいちごの品種に「かおりん」もあります。
あまりんとかおりんの名前は、埼玉県出身の落語家の林家たい平さんが名付けました。
あまりんは、その名の通り酸味が控えめで非常に甘いいちごであり、いちごグランプリで1位を獲得しています。
これからますます人気が出てくるといわれている注目のブランドいちごです。
あまりんは、とにかく甘い!!!砂糖を食べている?!虫歯になるかも?!と思うくらい、とにかく甘いです。
3位 信大BS8-9
いちごソムリエがおすすめする人気ブランドいちご3位は、信大BS8-9です。
信大BS8-9は四季成り性のブランドいちごであり、信州大学農学部で誕生しました。
実は、いちごソムリエの私が学生時代に研究していた品種です!
四季成り性のいちごなので、夏と秋に主に栽培されています。
いちごは一般的に冬に栽培されるため、夏と秋に収穫できるいちごはとても珍しいです。
夏と秋に採れるいちごの品種のなかではトップレベルに甘いです。
信大BS8-9は、「信大BS8-9」の名前で販売されず、生産者ごとに独自の名前で販売されています。
そのため、知名度がとても低いです。例えば、真心、彩夏といった独自の名称で販売されています。
2位 クイーンストロベリー(千疋屋総本店)
いちごソムリエがおすすめする人気ブランドいちご2位は、クイーンストロベリーです。
クイーンストロベリーは、香川県三木町で生産されているブランドいちごです。
品種は「女峰」ですが、千疋屋総本店が食味や色、ツヤ、形が優れたいちごの実だけを厳選したいちごをクイーンストロベリーと呼びます。
いちごソムリエも実際に食べましたが、甘さだけでなく酸味もしっかりと感じるのが特徴です。
味が濃いため、食べ終わったあとに唇についたいちごの果汁を舌でなめたら、いちご味のガムかと勘違いするほど濃い味がしました。
いちご本来の甘酸っぱい味がしてとても美味しいので、甘いだけのいちごが苦手な方におすすめです。
私も産地を見学したことがありますが、素晴らしかったです。
1位 紅ほっぺ
いちごソムリエがおすすめする人気ブランドいちご1位は、紅ほっぺです。
紅ほっぺは、いちごソムリエが個人的に最も好きないちごの品種です!
大粒になりやすく形がとても綺麗であり、果肉が赤いので切っても映えます。
甘酸っぱいのが特徴なので、そのまま食べても十分食べごたえがありますが、ケーキにも合う万能いちごです。
いちごの実が大粒のため贈答用としても売られていますし、スーパーでも手に入りやすいです。
日本中で栽培されているので、手に入りやすいです!いちご狩りでも大人気の品種ですよ。
最後に
この記事では、いちごソムリエが監修し、おすすめのいちごの人気ブランドをランキング方式で10個ご紹介しました。
ただし、今回ご紹介したいちごのランキングはいちごソムリエの独断と偏見で選んでいます。
季節や生産者によってもいちごの味は変化するため、絶対的なものではないことをご了承いただいた上で、大切な人への贈り物を選ぶときなどの参考になれば嬉しいです。