桃薫という名前のいちごを知っていますか?
読み方は「とうくん」です。
桃薫は特徴的な香りを持つ、今までのいちごとは風味や果色が違ういちごなんです。
今回はいちごソムリエの宮崎大輔さんへの取材をもとに、記事を作りました。
桃薫について詳しく記載し、また通販でお取り寄せが可能な桃薫について紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
宮崎 大輔
いちごソムリエ
株式会社イチゴテック 代表取締役
信州大学農学部でイチゴの研究を始め、大学院でイチゴの研究で修士号を取得。2013年から農業指導を始め、2019年にイチゴに特化した事業を行う(株)イチゴテックを設立
いちごの桃薫の特徴とは?
桃薫(とうくん)は、皮がピンク色で艶(つや)があり、香りは桃やココナッツに似ています。
甘いカラメルのような特徴的な香り成分が多く含まれているため、食べてみるといちごとは思えないような味と香りがする変わったいちごです。
これから桃薫について細かく紹介していきます。
桃薫の産地は?誕生した経緯
桃薫は栽培地域が制限されていないため、特定の産地がなく全国各地で栽培されています。
桃薫の名前の由来は【桃に似て甘く芳醇(ほうじゅん)な香りがすみずみまで漂う様子】をイメージして名付けられました。
名前に漢字を使っている理由は、中国原産の野生種を交配に利用しているためです。
桃薫は香りに特徴があります。
その理由は、桃に似た香りを持つワイルドストロベリー(F. nilgerrensis)と甘くて美味しいいちごをかけ合わせたもの同士をかけ合わせているからです。
いちごの交配を式で表すなら(「カレンベリー」×「F. nilgerrensis」)×(「とよのか」×「F. nilgerrensis」)となります。
F. nilgerrensisは中国南西部に自生するいちご野生種の一種で、小さく白い果実をつけ桃に似た香りを持っています。
桃薫のいちごの収穫時期
一般的にいちごの収穫時期は、12月〜3月頃です。
桃薫も収穫自体は12月下旬あたりからできる場合もあります。
しかしいちごの花ができるのが遅い晩生品種のため、クリスマス時期に大量の収穫をするのは難しいです。
桃薫の収穫時期は主に2月〜5月です。
一般的ないちごの収穫時期とは少しずれています。
桃薫のいちごの味と糖度は?
桃薫の糖度は10度前後です。
有名なとちおとめの糖度は9度前後、あまおうの糖度は10度前後と言われています。
比べてみると桃薫も甘いことがわかります。
ただ桃薫は酸味もあるため、甘さが控えめだと感じる方もいるようです。
桃薫の味は、美味しいものは感動するほど美味しいです。
記事を書いているライターの私は、食べた時にそう感じました。
香りがとても特徴的なので、おいしい実であれば今までの「いちご」という概念をいい意味で壊してくれます。
いちごではなく「桃薫」という新しい果物だと思えるほど、唯一無二の味をしています。
ただし、栽培がうまくいかないと香りの特徴が発揮されず、味も劣るためすごく不味い実になる可能性もあるので、そこがデメリットかもしれません。
感動するほど美味しい実があれば、不味い実もある当たり外れが大きい品種とも言えます。
ブランドいちごの中で桃薫の立ち位置は?
桃薫は、唯一無二の存在です。
香りが従来のいちごとは違い、フルーティーかつ甘いカラメルのような特徴的な香りの成分を含んでいるためです。
いちごというより、新しい果物という立ち位置の方がしっくりくるかもしれません。
日本全国どこでも育てられるので、栃木県のとちおとめのように県単位で取り組んでいるところはありません。
農家が独自にブランド化に取り組んでいることはあります。
ただ栽培が難しいため数年栽培に取り組んであきらめる農家も多いのも事実です。
桃薫の値段は?
桐の箱や化粧箱に入っているものであれば、5千円から1万円くらいで販売されることが多いです。
小粒なものであれば、普通のいちごと同じくらいの値段のものもあります。
高級いちごと比べると比較的、手が出しやすい品種です。
ギフトとしての桃薫の魅力と注意点を個別に紹介
ここからは時期ごとに贈答用の桃薫について魅力と注意点を見ていきます。
桃薫は美味しい実に当たれば、相手を感動させることができるほど美味しいです。
見た目も薄いピンク色なのでもらった相手も驚くはずです。
しかし美味しくない実に当たった時は「見た目はいいけど味がイマイチ」なんてこともあります。
そうならないためにも魅力と注意点を紹介していきます。
お歳暮としての桃薫の魅力と注意点
お歳暮は12月上旬から12月の25日頃までに贈るのが適当とされています。
しかし桃薫の収穫時期は2〜5月頃なので、まずお歳暮の時期に購入するのが難しいです。
そのためお歳暮よりも後の時期に贈ることをおすすめします。
ホワイトデーでの桃薫の魅力と注意点
ホワイトデーは、毎年3月14日です。
2月頃から桃薫の収穫が始まるので、ホワイトデーあたりは桃薫の味が美味しい時期です。
そのためホワイトデーに桃薫をギフトとして贈ることはとてもおすすめです。
見た目も可愛らしく、美味しい味に相手も喜んでくれるのではないでしょうか。
春先の内祝いに桃薫を贈る魅力と注意点
内祝いとは「なにかおめでたいイベントがあった際、その喜びを周囲の人へ伝え共有するために贈られるお祝いのこと」を言います。
ここで桃薫を贈るのも悪くないでしょう。
ただ気をつけたいのは4月は桃薫の味が落ちやすい時期だということです。
普通のいちごと同じくらいの味か劣ることもあるため、絶対にダメではないですが、4月の時期に桃薫を贈ることはあまりおすすめしません。
母の日に桃薫を贈る魅力と注意点
母の日は、5月の第2日曜日です。
桃薫は5月に収穫自体はできるものの、味は普通のいちごと同じくらいか劣ることが多いです。
そのため春先の内祝いと同じくあまりおすすめできません。
とってもいちごが好きなお母様であれば、見た目も可愛らしいので喜んでくれるかもしれません。
桃薫はとても魅力的ないちごなので、ギフトとして購入したい方も多いはずです。
しかしせっかくなら失敗せずに美味しい桃薫を購入したいですよね。
そんな方は、ぜひこれから紹介するランキングを参考にしてみてください。
いちごソムリエオススメの贈答品桃薫ランキング5選
ここからはいちごソムリエがおすすめする贈答用桃薫ランキングをご紹介します。
【5位】大粒1パック 3,630円
大粒1パックなので、1〜3名くらいで食べるのにちょうどいい量です。桃薫を試しに少しだけ食べてみたい人におすすめです。
【4位】2品種食べ比べパック 5,780円
きらぴ香と桃薫の食べ比べパックです。きらぴ香と食べ比べをすることで、桃薫の魅力をより理解できます。
【3位】大粒2パック 5,980円
静岡県産の大粒の桃薫を味わえます。2パックなので家族や友人と一緒に食べるのがおすすめです。
【2位】2品種食べ比べ2パック 2,450円
越後姫と桃薫の2種類のいちごを1パックずつ食べ比べができる商品です。桃薫の魅力は他のいちごと食べ比べることで、その個性をよりはっきりと感じられますよ。
【1位】ギフトボックス 5,000円
桃薫がギフトボックスに入っているので、プレゼントにぴったりです! 価格も5,000円なので贈り物にちょうどいい価格帯ですね。
最後に
今まで桃薫について紹介してきました。
名前に「桃」がつくので、桃の話かと思いきやいちごについてでしたね。
香りや見た目、味についても詳しく見てきました。一度は手に取ってみたくなった方も多いのではないでしょうか。
また時期によって味の良し悪しが出てくることもお伝えしました。
自分で味の判断をするのはなかなか難しいと思います。
そんな時はぜひ通販サイトをのぞいて見てください!
美味しく、希望に合う桃薫に出会えるかもしれません。