やよいひめという名前のいちごを、聞いたことがありますか?
やよいひめは、群馬県のほぼ全域で栽培されているいちごです。
今日はやよいひめについて、いちごソムリエの宮崎大輔さんへの取材をもとに記事を作りました。
後半にはやよいひめのランキングも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
宮崎 大輔
いちごソムリエ
株式会社イチゴテック 代表取締役
信州大学農学部でイチゴの研究を始め、大学院でイチゴの研究で修士号を取得。2013年から農業指導を始め、2019年にイチゴに特化した事業を行う(株)イチゴテックを設立
いちごのやよいひめの特徴とは?
やよいひめの一番の特徴は、暖かい季節になっても品質が落ちにくいことです。
一般的にいちごの品質が落ちるのは、気温が高くなり始める3月頃(弥生)と言われています。
しかしやよいひめは、3月頃になっても品質が落ちないのが特徴です。
品質が落ちるとは、「小粒になる」「甘さが落ちる」「果皮が柔らかくなる」ことです。
やよいひめは美味しく食べることができる期間が長いので、いちごを好きな人にとってはとても魅力的ないちごです。
やよいひめの産地は群馬県。誕生した経緯
やよいひめの産地は群馬県で、群馬県のほぼ全域で栽培されています。
品種登録されたのは2005年です。
どのように誕生したかというと、最初に「とねほっぺ」に「とちおとめ」を交配したいちごを育成しました。
そこに「とねほっぺ」を掛け合わせて誕生したのがやよいひめです。
やよいひめのいちごの味と糖度は?
酸味が控えめで甘くて美味しいのが、やよいひめの特徴です。
糖度は9.4度前後と言われています。
とちおとめの糖度が9.1~10.7度・かおり野の糖度が10.5~11.9度。
とちおとめも「甘い」という印象の方が多いかと思います。
やよいひめはとちおとめと同じくらい甘いので、いちごとしては問題なく美味しくいただくことが可能です。
また、やよいひめは甘いだけではなく「味が濃い」のも魅力ポイントです。
ブランドいちごの中でやよいひめの立ち位置は?
やよいひめの産地は群馬県です。
いちごと聞くと「とちおとめ」が有名な栃木県や「あまおう」が有名な福岡県を想像する方が多いのではないでしょうか。
実は群馬県も知る人ぞ知るいちごの産地で、全国13位のいちごの出荷量を誇ります。
その中でもやよいひめは、およそ8割を占めています。
もともとやよいひめは、群馬県の限定品種でした。
しかし現在では、北海道から沖縄まで全国的に栽培されています。
群馬県のやよいひめと栃木県のちおとめとの違いは?
群馬県の東に位置する栃木県の主力品種として有名ないちごは「とちおとめ」です。
では群馬県の主力品種である「やよいひめ」と栃木県の主力品種である「とちおとめ」は、どのような違いがあるでしょうか。
特徴を以下にまとめてみたのでご覧ください。
やよいひめ
- 群馬県の主力品種
- 栃木県でも栽培は可能
- とちおとめに比べると甘め
- 春におすすめ
とちおとめ
- 栃木県の主力品種
- 群馬県でも栽培は可能
- やよいひめに比べると甘酸っぱい
- 冬におすすめ(春に小粒化など劣化しやすいため)
どちらとも県の主力品種です。
しかし比べてみると個性があることが分かりました。
そのため時期や好みによって選ぶと良いです。
やよいひめのスーパーでの1パックの値段は?
一般的には「298円〜698円」くらい。
普段スーパーで見かけるいちごとあまり変わらない値段です。
そこまで高くないため、多くの方にも楽しんでいただけるいちごです。
普段の生活の中でも気軽に楽しむことができます。
ギフトとしてのやよいひめの魅力と注意点
今までやよいひめの特徴を見てきました。
それでは続いて、ギフトとしてのやよいひめにはどのような特徴があるのかを見ていきます。
贈答用のやよいひめの魅力
なんといっても、やよいひめの魅力は春でも品質劣化しない点です。
そのため春にギフトを贈るときに向いています。
通常、いちごを3月〜5月に贈答用として贈るのは品質が劣化してしまうため、難しいです。
しかし、やよいひめは3月〜5月でも品質が劣化しにくいため、春の贈り物として選ぶことが可能です。
またその際は群馬県の主力品種ということもあり、群馬県の人が贈ると特に喜ばれるのではないでしょうか。
せっかくなので「群馬県産」を選ぶとより喜んでいただけるはずです。
贈答用のやよいひめの注意点
次に注意点を見ていきましょう。
先ほどご紹介した通り、やよいひめは値段がそこまで高くありません。
高級品種のいちごと比べると値段が高くないため、ギフトとして贈ってもそこまで特別感がありません。
また全国的にどこでも栽培することが可能なので、希少性もあまりありません。
以上のことがあり、高級品や希少性の高いいちごを贈りたい時には、やよいひめはあまり適してないと言えます。
ただ贈る相手が、いちごを好きな方であれば問題はないと思います。
ホワイトデーでやよいひめを贈る魅力と注意点
ホワイトデーは毎年3月14日。
やよいひめではない他の品種のいちごであれば、品質劣化が起きやすい時期です。
しかしやよいひめは、3月でも品質劣化がしにくい特徴があります。
そのため贈りたい相手がいちごを好きな場合、ホワイトデーにやよいひめを贈ると喜んでもらえると思います。
しかし、やよいひめはあまり知名度がなく、高級なイメージもありません。
そのため、やよいひめですと、もらった相手があまり喜ばない可能性もあります。
母の日にやよいひめを贈る魅力と注意点
母の日は、毎年5月の第2日曜日と決められています。
やよいひめは春でも品質劣化がしにくいと紹介をしてきました。
しかし、さすがのやよいひめでも5月を過ぎると品質劣化が起きてしまいます。
お母さんがいちごが好きであれば、やよいひめをプレゼントしても良いでしょう。
春先の内祝いにやよいひめを贈る魅力と注意点
内祝いについて説明をします。
内祝いとは、結婚や出産などのお祝いごとがあった際にその喜びを周囲の人へ伝え、共有するために贈られるお祝いのこと
「喜ばしいことをお裾(すそ)わけする」という意味がある
春先の内祝いにやよいひめを送るのは、品質が劣化しにくいのでおすすめです。
ただ先ほどもお伝えした通り、やよいひめは高級なイメージがあまりありません。
他の高級品の方が良いと感じられる方もいらっしゃるはず。
贈り主が群馬県関係者であれば、群馬の主力品種としてやよいひめを贈るのはとても良いと思います。
いちごソムリエオススメの贈答品やよいひめランキング5選
ここからはいちごソムリエがおすすめのやよいひめランキングをご紹介します。
【5位】訳あり 2パック 3,680円
訳あり品なのでご自宅用です。やよいひめを自分で食べてみたい方はぜひお試しください。
【4位】4パック 2,900円
やよいひめが4パックも入っているので、お得ですね。量が多いので大家族向けのプレゼントにおすすめです。
【3位】30粒 3,888円
やよいひめを30粒も楽しめます!粒数がわかっているのでパーティへの手土産品におすすめです。
【2位】2パック 3,160円
大粒のやよいひめを2パックも楽しめます!いちご好きなお知り合いにぜひプレゼントしてみてください。
【1位】群馬県知事賞受賞 5,980円
群馬県知事賞を受賞している評判が良いやよいひめです。美味しいやよいひめを食べてみたい方はぜひお試しください!
最後に
今までやよいひめの特徴とランキングを紹介してきました。
春先でも品質が劣化しにくいという、ありがたい特徴があるいちごでした。
気になる方は是非ご自身で食べてみたり、ギフトとしてプレゼントをしてみてください。